中国が電池サプライチェーンの一部に対して新たな輸出規制を導入する。エネルギー転換に不可欠な産業分野での支配的地位を活用する意向だ。
中国の商務省は9日、一部のリチウムイオン電池および正極材や黒鉛負極材の輸出について、11月8日以降は政府の許可が必要になると発表した。関連する技術や設備の輸出も対象となるという。レアアース(希土類)に関する
輸出規制強化に続く動きだ。
月内には韓国で、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談が予定されており、両首脳は通商合意の妥結を目指すとみられている。
今回の発表を受け、10日の取引で中国の電池メーカー株は下落した。香港市場では、中国の電気自動車(EV)用バッテリー大手、寧徳時代新能源科技(
CATL)が一時7.3%安となった。
今回の規制は高性能電池や関連素材を標的としており、中国が技術革新を保護するとともに、西側諸国による代替サプライチェーン構築の動きを難しくしようとしていることを示す。中国は今年に入ってからも特定の正極材やリチウム精製技術を対象とした輸出管理を導入したほか、2023年には黒鉛にも規制を設けていた。
シティグループのアナリスト、ジャック・シャン氏らはリポートで「中国政府は電池サプライチェーンにおける自国の技術的リーダーシップを維持したいと考えている」と分析。「新たなメカニズムにより、政府は必要に応じて輸出を管理できるようになる」とした上で、レアアース分野ほど厳格な制限を課す可能性は低いとの見方を示した。
原題:
China Flexing Battery Supply-Chain Clout With Fresh Export Curbs(抜粋)






