中国の電子商取引(EC)大手
アリババグループの株価が急騰している。人工知能(AI)投資計画への期待が高まり、投資家が殺到している。
香港市場でアリババ株は9月に52%上昇し、ハンセンテック指数の構成銘柄の中で最良のパフォーマンスとなっている。中国のフードデリバリー業界で繰り広げられている激しい価格競争への懸念から、株価は数カ月にわたって低迷していたが大きく持ち直した。
急激な株価上昇の一因は、アリババがAI関連の投資拡大と米
エヌビディアとの新たな提携を24日に発表したことだ。オプション市場のデータによれば、世界の同業他社と比べて割安水準にあるアリババ株のさらなる上昇を見越した動きも増えている。
GAMインベストメント・マネジメントのファンドマネジャー、ジエン・シー・コルテシ氏は「2022-23年にアリババ株のバリュエーションは明らかに低かったが、投資家が買うには材料が必要だった。その材料としてAIへの期待が浮上した」と指摘し、「今やアリババは純粋なEC企業というより、AIおよびクラウドインフラの企業として見られつつある」と述べた。
将来的にAI覇権を握ると期待される企業の株が大きく買われる中で、巨額の投資計画を打ち出せば、その企業の株価が急騰するという奇妙なパターンが生じている。中国では今年、国産のAIテクノロジーを開発する旗手としてアリババへの注目が高まった格好だ。
本土の投資家もアリババの香港上場株を積極的に買い入れている。本土と香港の証券取引所をつなぐ「ストックコネクト」経由で、本土勢は9月にアリババ株を純額610億香港ドル(約1兆1700億円)相当購入した。これは今年最大の月間買越額だ。
オプション市場では強気のポジションが積み上がり、香港上場のアリババ株に関するオプションコストはハンセンテック指数との比較で22年以来の高水準に達した。
一方で警戒感も広がりつつある。S&Pグローバルのデータによれば、アリババの米国預託証券(ADR)では空売り比率が今週、発行済み株式の6.8%に達し、約5年ぶりの高水準となった。
それでもアリババ株の予想株価収益率(PER)は約20倍で、依然として投資妙味を示している。アマゾン・ドット・コムの約25倍やマイクロソフトの30倍超と比べて割安な水準だ。
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原題:
Alibaba’s AI Ambitions Make It Top-Performing China Tech Stock(抜粋)





