動揺広がるウォール街、信用不安再燃でリスク回避－強気相場に陰り

2カ月にわたる市場の楽観ムードを経て、ウォール街はまどろみから目を覚ましつつある。
　これまで投資家は、政府閉鎖や過熱した株価バリュエーションなどを意に介さず、人工知能（AI）ブームや堅調な消費データを支えにリスクを取り続けてきた。
　S&P500種株価指数は17日に上昇。
EPFRグローバルによると、15日までの1週間でハイイールド債ファンドから30億ドル超が流出した。
エバコアISIによると、高レバレッジ企業を買うペアトレードが再び高成績を上げている。
だが市場のトーンは確実に変わりつつある。
　ロウ氏は「ここ数週間、投資家心理は過熱とまではいかないまでも非常に高い水準にあり、その裏で過小評価されるリスクがあるとわれわれは見ていた」とし、「その認識が、15日にリスクを抑えて株式をショートにする決定の重要な一因となったと述べた。
　同様の見方を持つ市場関係者は他にもいる。
　ウルバーン氏は述べた。
原題：RattledWallStreetonAlertAfterTrillion-DollarRiskRunup（抜粋）—取材協力SidharthaShukla。