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市場操作か裁定取引か、ジェーン・ストリート疑惑で問われる境界線

記事を要約すると以下のとおり。

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悪質な市場操作だったのか、それとも正当な裁定取引だったのか。
  この議論が今、アムステルダムから香港、ニューヨークに至る高頻度取引業者の間で波紋を広げている。インドの証券規制当局が、米高頻度取引大手
ジェーン・ストリート・グループを、株式と先物の価格を不正に操作し大規模なオプション取引で利益を得たとして告発したためだ。同ケースは、マーケットメーク(値付け)や裁定取引などの通常業務と違法行為との境界がいかに曖昧であるかに改めて注目を集めた。
  ジェーン・ストリート側は、不正行為はなかったと主張しており、個人投資家からの大量の注文に対応する形でオプション取引を行ったと説明するとみられている。現物・先物・オプション市場の価格差を埋めることを目的とした取引だったと主張する見込みだ。
  インドを含む一部の法域では、市場操作の立証には、意図的に他の市場参加者を誤導し損害を与えたことを当局が証明する必要がある。このため、内部の通信記録などを通じて、トレーダーが自らの行為に問題があると認識していたことを示す証拠が重視される場合もある。

  インドの法律事務所、
エコノミック・ローズ・プラクティスのパートナー、マネンドラ・シン氏は、市場操作と裁定取引の間には「常にグレーゾーンがある」と述べ、取引が他の投資家に悪影響を及ぼしていれば、規制当局は取引パターンを問題視する可能性があると指摘した。

  市場操作と判断されるかどうかを左右する要因の一つは、本来起こり得ない影響を当該取引が市場価格に与えたかどうかだ。価格のわずかなゆがみに瞬時に反応するアルゴリズムを用いた高頻度取引の台頭により、その取引手法の中身を規制当局が読み解くのは一段と難しくなっている。
  ムンバイを本拠とする法律事務所ICレグフィン・リーガルでファンドや資産運用関連の規制を専門とする弁護士、プラカール・ドゥア氏は「インドでは、市場濫用の立証は大半が、意図の証明にかかっている」と説明。ジェーン・ストリートの取引量の多さが操作目的と見なされるか、取引戦略そのものが本質的に市場濫用的なのか、今後の判断が注目されるとの見方を示した。
  ニューデリー近郊グルグラムにある投資会社エスティー・アドバイザーズの投資責任者、ビベク・シャルマ氏は、インド証券取引委員会(SEBI)が公表した105ページに及ぶ暫定命令に記されたジェーン・ストリートの取引について「非常に標準的なインデックス裁定戦略のように見える」と指摘。その上で、問題視されたのは戦略自体ではなく、それが市場価格に及ぼした影響だったとの見解を示した。

  シャルマ氏は、通常このような裁定取引を大規模に展開すると「自らが生じさせた市場インパクトが逆風となり、リターンが徐々に低下していく」と説明する。ただし「市場に影響を与えること自体が戦略の一部である場合は別だ」という。
  SEBIはジェーン・ストリートが人気の高い株価指数NSEニフティ・バンク指数の構成銘柄の価格に影響を与えることで意図的に指数を操作したと主張している。それと同時に指数に関連するオプションで大規模なポジションを構築していたという。
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  ジェーン・ストリートは7月前半の社員向け文書で、同取引はあくまで基本的な指数裁定取引の一例だったと、その正当性を主張した。
  SEBIの主張が必ずしも裁判所で認められるとは限らない。
  10年以上前、SEBIはリライアンス・ペトロリアム(現在は親会社のリライアンス・インダストリーズと合併)株の先物と現物取引を調査し、リライアンス・インダストリーズとその会長ムケシュ・アンバニ氏が不正取引によって利益を得たと認定。両者に対し4億ルピー(現在のレートで約6億8000万円)の制裁金を科した。
  しかし、操作の意図を示す証拠が不十分だったとして、この判決は後に一部取り消されている。

 

 
  

原題:
Jane Street Trades Show Blurry Line Between Arb and Manipulation(抜粋)
 

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[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 市場操作か裁定取引か、ジェーン・ストリート疑惑で問われる境界線

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