世界株に投資するトップパフォーマンスのファンドが、日本株の保有比率を年初来で2倍以上に増やした。円高が追い風となるとの見方から内需関連株に強気姿勢を取っている。
「オービス・インターナショナル・エクイティー」
ファンドは4月末時点で30億ドル(約4300億円)の資産のうち24%を日本株に投資していた。日本株への配分は4カ月前の10%から大幅に上昇した。
同ファンドは米国外の株式を中心に運用しており、年初来のリターンは16%と同種ファンドのの99%を上回る。過去3年および5年の成績もトップ1%に入る。
バミューダを拠点に運用するファンドマネジャー、グレアム・フォースター氏によると、数年来の円安が原因で多くの投資家は日本の内需関連株に消極的だった。
輸入コストの上昇で利益率が圧迫され収益が低迷するこれらの企業は、円安によってさらに割安なバリュエーションで取引されていたという。
「つまり、割安価格の上にさらに値引き乗っているようなものだった」とフォースター氏は4月29日のインタビューで語った。
しかし、最近の市場混乱により円は安全資産として買われ、年初来でドルに対し10%上昇。これにより、日本の輸入業者の株を保有する海外投資家は「為替差益」と「業績改善」という二重の恩恵を受けることになった。
フォースター氏のポートフォリオの約4%は、日本のドラッグストア4社、ツルハホールディングス、サンドラッグ、スギホールディングス、
ウエルシアホールディングスが占めている。
これらの企業は、日本経済がデフレから脱却する中でコスト上昇分を消費者に価格転嫁できるようになってきたとフォースター氏はみている。
さらに、この分野の業界再編も追い風になる見込み。実際、ウエルシアとツルハは経営統合で合意している。
オービスはまた、
アサヒグループホールディングスと三菱地所も保有している。
オービスのファンドのパフォーマンスは、欧州の防衛関連株と金融株の好調にも支えられた。
ただ、フォースター氏はこれらの一部ポジションを既に縮小しており、年初来で150%超上昇したドイツの
ラインメタル株からは撤退。
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一方で、韓国のハンファエアロスペースや日本の三菱重工業のポジションは維持。アジアの防衛関連株は割安と判断している。
フォースター氏はまた、
シェルやブリティッシュ・アメリカン・タバコのような、安定したフリーキャッシュフロー(FCF)を生み出す企業を選好している。
「人工知能(AI)がどうなるかを見極める必要もなければ、トランプ米大統領が何をするかを心配する必要もない。高いFCF利回りが得られる企業を見つけて持ち続ければいいだけだ」と同氏は語った。
原題:
Top-Performing Orbis Fund Doubles Holdings in Japanese Stocks(抜粋)







