日鉄、USスチール買収手続き完了-2兆円の巨額ディール決着
記事を要約すると以下のとおり。
日本製鉄は18日、米鉄鋼大手
USスチールの買収手続きが完了したと発表した。日鉄はトランプ政権の鉄鋼に対する50%関税を回避できる重要な拠点を米国内に確保することにもなる。新たに大統領に就任したトランプ氏も買収に反対の姿勢をたびたび示していたが、日鉄の粘り強い交渉が実を結び、同氏の承認を得ることに成功した。USスチールに対し予定する投資は当初の27億ドルまで膨らみ、買収の費用も含めた資金を調達するために日鉄が増資に踏み切ると予想する向きもある。 日鉄の18日の発表によると、同日に1年以内の借り換えと返済を予定してる2兆円をブリッジローンで調達し支払いを終えた。黄金株 業績が悪化するUSスチールの立て直しが急務となる中、経営の重要事項について拒否権を行使できる「黄金株」発行が経営の足かせとなる恐れもある。その他の事項については米政府は議決権を持たず、配当を受け取る権利もない。また、全取締役の過半数を米国籍とすることが求められている。また、米国競争法上の懸念を解消するため、完全子会社NS Koteの欧州アルセロール・ミタルへの譲渡に伴う2300億円の損失を第1四半期に計上する。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 日鉄、USスチール買収手続き完了-2兆円の巨額ディール決着