朝日生命保険は為替と金利という内外投資環境の変化を受けて、2025年度の運用計画を修正して外債から円債へのシフトを検討する。
内村伸明資産運用企画部長が25日の記者説明会で明らかにした。為替のボラティリティー(変動率)と国内金利の上昇を受けて、当初計画での円債残高450億円削減と外債1000億円積み増しを見直す。円債削減幅と外債増加幅を縮小させて、為替と円金利の水準次第で円債の残高が「プラスになることもあり得る」としている。
トランプ政権の関税政策により世界的に金融市場のボラティリティーが上昇していることについて内村氏は、われわれのような中長期的な投資家にとって好ましくないとして「なるべく守りを固めている」と話した。具体的には円債シフトのほか、4月に入ってから為替のヘッジ比率を引き上げているという。
日本銀行の利上げは「米関税政策により遅れるかもしれないが、年度内に1回、多ければ2回」を予想。年度後半に「10年金利、30年金利がともに上昇してもおかしくない」と語った。超長期債については「需給不安が根強い」と指摘。主要投資家である生命保険の計画を見ると、数年前と需要が異なっており「利回りが上振れする可能性は十分ある」と述べた。
年度末の想定は10年金利が1.6%、30年金利が3%を想定。上限はそれぞれ2%、3.5%と高めに置いている。
【朝日生命の2025年度運用計画(▲は減少)】
24年度実績
25年度計画
国内債券
▲200億円
▲450億円
外債
▲800億円
+1000億円
うちヘッジ付き外債
+1000億円
相場動向次第
うちオープン外債
▲1800億円
相場動向次第
国内株
+50億円
+50億円
外国株
横ばい
横ばい
オルタナティブ
▲50億円
+50億円
【金融環境見通し:25年度末の見通しとレンジ】
国内10年金利(%)
1.6(1~2)
国内30年金利(%)
3 (2.2~3.5)
米国10年金利(%)
3.8(3.5~5)
日経平均(円)
37000(27000~42000)
NYダウ(ドル)
43000(33000~47000)
ドル・円(円)
135(130~150)
ユーロ・円(円)
150(145~170)
関連記事
第一生命、25年度円債は入れ替え中心で残高横ばい-年限は長期化
日本生命、25年度は9年ぶりに国債残高を削減-入れ替えを積極化
かんぽ生命、外債からシフト含め円債最大1兆円購入-償還多く残高減
太陽生命は超長期債2700億円積み増し、外債と株売却で原資-年度計画
明治安田生命、前年度に続き円債4000億円弱削減-外債と外株積み増し
大樹生命、超長期債は100億円の積み増しにとどめる-25年度運用計画
大同生命、超長期債買い増しは前年度並みの3000億円程度
富国生命は超長期債投資を積極化、外債からシフトも検討-今年度計画
生保の国債投資は慎重な公算、超長期支え役なれず-25年度計画公表へ
[/MARKOVE]






