社債スプレッドって何? ニデック問題が映す「企業の信用リスク」
記事を要約すると以下のとおり。
モーターメーカーの
ニデックによる不適切会計の疑惑が、株式市場だけでなく社債市場にも波紋を広げている。国債がほぼリスクゼロの資産とみなされるのに対し、金融業界では価格差や金利差を表す際に使われる。ニデックの社債スプレッドは今回、数字の上では数十ベーシスポイントの変化に過ぎない。市場が企業の信頼にどれほど敏感に反応するかが表れており、企業と投資家の「信頼感の距離」を示すバロメーターと言える。これは財務情報の信頼性に疑義を投げかけるもの。 スプレッドが広がると、企業はより高い金利を支払わなければ新たな社債を発行できない。投資家は限られており、取引が細る流動性リスクが意識されれば、さらなる価格下落という負の連鎖を引き起こしかねない。スプレッドの拡大は個別企業の問題なのか 社債市場における信用プレミアムが、ニデック債の動きから再び注目を集めている。関連記事ムーディーズ、ニデックの格付け「A3」を引き下げ方向で見直しニデック社債、上乗せ利回りが最高水準-監査法人が異例の「意見不表明」って?—取材協力HidefumiNogami。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 社債スプレッドって何? ニデック問題が映す「企業の信用リスク」