米で中古EV活況、上期販売34%増－富裕層の道楽から「身近な存在に」

米国で中古電気自動車（EV）市場がかつてないほどの活況を呈している。
　フォード・モーターの新型マスタング・マッハEGTは1年前、約5万5000ドルで購入した。
　クレイグ氏は「EVが本当に欲しかった。」
　データ提供会社リカレントで市場インサイト担当ディレクターを務めるリズ・ナジマン氏は「消費者が中古EVを十分に信頼して購入に踏み切るようになるのは時間の問題だった。」
まず、2022年に購入された車の3年リースが満了を迎え、ようやく多くの車両が市場に出回るようになったことだ。
背景には高級車ではない一般的なモデルの普及に加え、急激な減価率がある。
だが、わずかに使用されたEVの価格はすでに他の選択肢と同水準に下がっている。
　EVがガソリン車より長期的に信頼性が高く、米国では一般的に少なくとも8年または10万マイルの保証が付いている。
　リカレントのナジマン氏によると、3年落ちのEVはもはや妥協を強いられるものではない。
　シボレー、スバル、トヨタなどの一部ブランドでは、中古EVが同等のガソリン車SUV（スポーツタイプ多目的車）のトヨタRAV4は、米国で平均3万1100ドルで取引されている。
　コックスによると、現在の販売ペースが続けば、中古EVの在庫は36日で市場から消える見通しだ。
 原題：USUsedEVSalesJumpedby34%intheFirstHalfof2025（抜粋） 。