米国債トレーダー、指標ラッシュ控え警戒－FRB利下げペース見極めへ

米連邦準備制度がどの程度のペースで利下げを続けるかを見極める上で重要な経済指標が次々に発表されるのを前に、債券トレーダーは身構えている。
関連記事：9月の米雇用統計、11月20日に発表へ－政府再開で新たな日程公表　　閉鎖期間中は政府統計の公表が限られていたため、景気動向の把握が難しかった。
関連記事：米企業は10月後半に人員を削減、週平均1万1250人－ADPデータ(2)　　もっとも、政府統計が予想以上に堅調な雇用増を示す可能性もある。
　JPモルガン・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、プリヤ・ミスラ氏は「経済指標が徐々に出そろう中で、労働市場の一段の安定化を示す可能性がある」とした上で、「そうなれば市場で12月利下げの織り込みがさらに低下し、ボラティリティーが上昇するかもしれないと話す。
米経済はここ数年、予想を上回る力強さを示してきたが、雇用の鈍化やトランプ米大統領による貿易戦争が景気に不透明感をもたらした。
　一部の金融当局者が12月の0.25ポイント利下げ、FRB内に懐疑論広がる－カシュカリ総裁は判断保留　　ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジャック・マッキンタイア氏は「経済指標のタイミングや精度を理由に12月の利下げを見送るとの懸念が、まだ大きくはないが出始めている」と述べた。