米製造業生産は3月に緩やかなペースで伸びた。ただ、トランプ大統領は4月に各国・地域に対する上乗せ関税を発表しており、少なくとも短期的には製造業にリスクをもたらす恐れがある。
2月の自動車生産が急増し、製造業全体も上方修正された。
キーポイント
鉱工業生産指数は前月比0.3%低下
エコノミスト予想の中央値は0.2%低下
前月は0.8%上昇(速報値0.7%上昇)に上方修正
製造業生産指数は0.3%上昇
市場予想は0.2%上昇
前月は1.0%上昇(速報値0.9%上昇)に上方修正
一方、全体の鉱工業生産は4カ月ぶりのマイナス。例年よりも温暖な気候で公共事業の生産が減少する一方で、鉱業およびエネルギー掘削は増加した。
製造業指数は自動車を除くベースでも0.3%上昇した。
製造業生産は第1四半期(1-3月)に5.1%のプラスと、2021年終盤以来の力強い伸びとなった。関税発動の影響をにらみ、顧客の多くが前倒しで発注を増やしたことが背景にある。
製造業にとっては一部の原材料コスト上昇や、二転三転するトランプ氏の通商政策による不透明感も逆風だ。米国内に生産拠点を開設する計画を発表している企業もあるが、多くは米国が貿易交渉で二国間合意に至り、税制の方向性が一段と明確になるまで、投資計画を棚上げにしている。
発表元の米連邦準備制度理事会(FRB)によると、3月の製造業生産指数の上昇は、自動車および部品の生産が2カ月連続で増加したことに加え、航空宇宙機器の生産が上向いたことが寄与した。
市場グループ別では、ビジネス機器と軍装備、建設資材の生産が増加する一方で、消費財は減少した。
製造業の設備稼働率は77.3%に小幅上昇する一方で、鉱工業全体の稼働率は77.8%に低下した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:
US Factory Output Increases at Modest Pace Ahead of Tariffs(抜粋)
(統計の詳細を加え、更新します)







