米国では1月に雇用の伸びが減速した。年次ベンチマーク(基準)の改定では、昨年の労働市場がこれまで考えられていたより弱いことが示された。
キーポイント
非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比14万3000人増
エコノミスト予想の中央値は17万5000人増
前月は30万7000人増(速報値25万6000人増)に上方修正
家計調査に基づく失業率は4.0%に低下-前月4.1%市場予想は4.1%
発表元の米労働統計局(BLS)は、ロサンゼルス近郊の山火事や他地域での悪天候は1月の雇用に「認識可能な影響」を与えなかったと指摘した。
失業率は年初の人口統計の推計修正を反映しており、前月の数値とは比較できない。
平均時給は前月比0.5%増加し、市場予想の0.3%増を上回った。
年に一度のベンチマーク改定を受け、昨年の雇用増加は月平均16万6000人となった。改定前は同18万6000人だった。BLSは失業保険の税システム記録を用い、事業開設と閉鎖のデータを調整して、これまでに発表した雇用者数を修正する。
1月の雇用者数の変化と、前年3月まで12カ月の雇用者数修正は、減速しながらも依然健全な労働市場がインフレ圧力を高めることなく、経済を推進し続けている様子を浮かび上がらせた。昨年3度にわたって政策金利を引き下げた連邦公開市場委員会(FOMC)は追加利下げを急がない姿勢を見せており、今回の統計はそのスタンスの正しさも裏付けている。
政策当局者はインフレ抑制での進展が停滞気味な状況に加え、トランプ米政権の政策を巡る不透明感への対応を迫られている。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は最近、雇用市場を「かなり安定している」と表現したが、同議長をはじめとするFRB当局者らはこれまで、これ以上の冷え込みは望まない考えを繰り返し示している。
原題:
US Job Growth Slowed in January After 2024 Downward Revision(抜粋)
(統計の詳細を加えて更新します)




