米10年債利回り5%視野の動き、オプション市場で顕著-財政悪化懸念
記事を要約すると以下のとおり。
債券トレーダーは米長期国債利回り急上昇の可能性に賭けた取引に殺到している。ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースなどウォール街の大手金融機関のストラテジストも米国債利回り見通しを上方修正している。 過去1週間では、利回り上昇に備えるオプション取引の動きが顕在化。 米30年債利回りは19日の取引で上昇分は帳消しとなった。 ガルダ・キャピタル・パートナーズのティム・マグヌスン最高投資責任者(CIO)はインタビューで、「財政政策での最終的な決定権は、債券市場が持つだろうと述べるとともに、議員らが「試されるのはまだこれからだ。」当時はトランプ氏の強硬な通商政策に伴う経済的影響への懸念で市場に動揺が広がっていた。ただ、4月初めと比べて投資家のポジションは一段と中立的となっているため、同社ストラテジストは「先月よりもはるかに小さめの動き」が予想されるとコメントした。今後数週間で10年債利回りが4.95%に達することを狙ったポジションに1100万ドル(約15億9000万円)規模のプレミアムが投じられていたほか、金利のボラティリティーに対する大口の売りもあった。「米政府は多額の財政赤字と高度の借り入れの負担を抱えているのが現実だ」と説明した。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 米10年債利回り5%視野の動き、オプション市場で顕著-財政悪化懸念