イングランド銀行(英中央銀行)は6日、政策金利の引き下げを発表した。政策金利は1年7カ月ぶり低水準となる4.5%に引き下げられた。
同時に、インフレ率を目標の2%に戻すにはあと2回の利下げで十分だとの考えを示唆し、タカ派的なトーンを打ち出した。
0.25ポイントの利下げは市場の予想通りだった。ベイリー総裁率いる金融政策委員会(MPC)は7人が0.25ポイント利下げを支持。2人は0.5ポイントの引き下げを主張した。
トレーダーは当初、2人が0.5ポイントの引き下げを求めたことに注目し、短期金融市場では今年中にさらに3回の0.25ポイントの利下げがあるとの見方が優勢になった。ポンドは一時1.2%安の1.2361ドルに下落。2年物英国債利回りは最大7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。
中銀は2025年の経済成長予測を引き下げた一方で、インフレ見通しを引き上げた。インフレ率は「かなり急激に」上昇し、今年中に3.7%でピークに達するだろうとの見通しを示した。前回の予測ではピークは2.8%と見込まれていた。
The BOE Warns of Slower Growth, Faster Inflation
Source: Bank of England
ベイリー総裁は声明で「多くの人にとって、再び金利を引き下げることができたというニュースは歓迎すべきものだろう」と述べた。「英経済と世界情勢を注意深く監視し、金利をさらに引き下げるに当たっては、段階的かつ慎重なアプローチを取る」と表明した。
MPCは「慎重」という言葉をガイダンスに付け加え、リスクが両面にあることを示唆した。議事録によると、「金融政策による景気抑制を段階的かつ慎重に緩和していくアプローチは適切だった」とMPCは評価し、 「経済における需要と供給の両方の軌道に不確実性があり、金融政策に影響を及ぼす可能性がある」と説明した。
0.5ポイント利下げを主張したのはディングラ委員とマン委員の2人だった。エコノミストは、マン氏が据え置きを支持し8対1での決定になると予想していたため、投票結果は予想外にハト派寄りだった。
ただ、最新の金融政策報告はややタカ派的だ。経済予測の前提となる金利軌道では向こう3年間に2回の追加利下げしか想定されず、今年についてはあと1回しか仮定していない。このシナリオの下で、インフレ率は2027年10ー12月(第4四半期)に目標の2%になると見込まれている。
昨年11月時点には今年の利下げは4回で、政策金利が3.75%となることが想定されていた。
今年の成長率予想は0.75%と、従来の半分に引き下げられた。26、27年には1.5%に回復すると見込まれている。
貿易戦争は「投資支出と雇用の決断を遅らせる」ことで英成長率を押し下げる恐れがあると中銀は付け加えた。
原題:
Bank of England Cuts Rates While Signaling Caution on Path Ahead(抜粋)
(詳細を加えて更新します)






