イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は18日、金融機関主催の対談イベントで、英国の物価上昇圧力は、総合インフレ率の推計が示すほど強くないと述べた。一方で、現時点では追加利下げすべきではないとの考えも示唆した。
また、同氏はインフレに及ぼす一連の特殊要因はおそらく一時的だとしつつ、家計や企業に対する一連の経済的ショックが、価格設定や賃金設定の行動を変えた可能性があるとの懸念を改めて表明した。
ピル氏は「英国の基礎的なインフレ動向は、現在の総合インフレ率ほど強くないと思う。だが、その見解を完全に支持しているわけではない」と述べた。国内の物価と賃金の現在の勢いは「インフレ目標と完全に整合しているとは言えない」とし、「まだやるべきことは残っている」とした。
英国では19日に消費者物価指数(CPI)が発表される予定で、イングランド銀行が12月に利下げを再開するかどうかを判断する上で重要な指標となる。英国のインフレ率は、夏に英中銀の目標2%のほぼ2倍に達したが、市場は、10月のインフレ率が5カ月ぶりの低水準である3.5%に鈍化すると予想している。
最近のデータは、価格上昇圧力が予想より弱く、経済成長の鈍化を示しており、12月の利下げ期待を後押ししている。市場は、利下げの確率を約80%と見積もっている。
ただ、26日発表の政府予算案を前に、判断は緊迫したものになりそうだ。ピル氏は今月初めに政策金利を4%に据え置く判断に同意している。対談の際、ピル氏はそれ以来自分の見解は大きく変わっていないと述べた。
原題:
BOE’s Pill Says Headline UK Inflation Overstates Price Pressures(抜粋)







