英国債市場、財政問題で再び動揺－リーブス財務相は鎮静図る

英国市場を財政問題が再び揺るがしている。
　これは国債の利払いにかかる費用がいっそう膨らみ、リーブス財務相の限られた財政余地を一段と圧迫し、政治的に厳しい判断をさらに困難にすることを意味する。
リーブス氏は最大510億ポンドの財政不足を埋め合わせ、100億ポンド弱でしかない財政的な余裕を回復するため、増税か支出削減を迫られると、エコノミストらはみている。
これ以降、金融市場は財政政策に強力な拒否権を持つようになった。
　ブルームバーグ・エコノミクスの試算では、リーブス氏に「英国債投資家は警告を発し続けている」と、ハーグリーブス・ランズダウンのマネー＆マーケッツ責任者スザンナ・ストリーター氏は指摘。
　世界的にも、一部の長期債利回りは10年余りで最高の水準に達している。
10年債利回りも今年1月以来の水準を付けた。