UBSグループは過去2年堅持してきたオランダ半導体製造装置大手
ASMLホールディングに対する強気な見方を撤回した。人工知能(AI)による潜在的な収益押し上げ効果が過大評価されつつあるとしている。
ASMLの投資評価を「買い」から「ホールド」に引き下げた。ASMLの株価はUBSが2022年8月に初めて買いを推奨して以降、60%余り急騰している。
UBSのアナリスト陣は4日付けのリポートで、ASMLは欧州ハイテク業界においてファンダメンタルズ面で極めて優れたストーリーを提供する銘柄だが、「過去数年に見られた割高なバリュエーションでASML株に投資する意欲は薄れるだろう」と記述した。
今回の投資判断引き下げは、AIを巡る熱狂は行き過ぎとの市場全般の懸念を反映したものだ。エヌビディア株価は3日に9.5%の急落を演じ、半導体業界全体に余波が広がっている。ASML株価は4日の取引で大きく下げている。
エヌビディア株急落、2789億ドル吹き飛ぶ-米1銘柄として過去最大
ブルームバーグがまとめたデータによると、ASMLをカバーするアナリストのうち、4分の3以上は依然として「買い」を推奨。「売り」はわずか1人にとどまる。
UBSでは、ASMLの売上高は2025年以降に伸びが鈍化する可能性が高いと分析。業界が新たなトランジスタ構造へと移行する中、ロジックチップを製造する企業は、ASMLのリソグラフィー装置ではなく、他の分野への投資を優先するだろうと述べている。
また、メモリーチップメーカーは現在構築している生産能力を将来の製品向けに再利用できるため、ASMLの先端装置を確保しようとする動きが2025年以降も続くとは限らないと指摘した。そのためUBSでは、AI関連の需要が今後数年間にASMLの売上高に占める割合は10-15%にすぎないだろうと予想している。
ASMLは11月14日の投資家向けイベントで長期見通しを発表する予定。
原題:
Long-Time Bull Bails on ASML, Warning AI Potential Overhyped(抜粋)






