香港市場で取引される中国株の主要指数、ハンセン中国企業株指数(H株指数)が終値で2021年11月以来の高値となる勢いだ。米中貿易摩擦の
緩和や大型ハイテク株の上昇が指数を押し上げている。
同指数は23日に一時1.2%上昇し、3月18日に付けた年初来高値を更新した。
テンセント・ホールディングス(騰訊)や
美団などが上げをけん引した。香港のベンチマークであるハンセン指数も1%高となった。
株価はトランプ米大統領による関税措置で混乱に陥った4月から急速に回復している。ベッセント米財務長官は、来週ストックホルムで中国側の当局者と会談し、3回目となる通商協議を行うと明らかにした。協議では関税の一時停止延長などが焦点となる見込み。
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月内には中国共産党中央政治局会議が開催され、今年後半の政策方針が示される見通し。中国政府は最近、一部業界の過度な値下げ競争や過剰生産能力に対する抑制策を打ち出しており、これらがデフレ対策に向けた前向きな一歩と受け止められ、市場も好意的な反応を示している。
シュローダー・インベストメント・マネジメントのアジア担当マルチアセット投資責任者、近藤敬子氏は、現在の環境は依然として良好だと指摘。相場はある程度上昇してきたが、他市場と比較してもまだ割高ではなく、バリュエーションの観点からも無理はなく、さらに上値余地は十分あるとの見方を示した。
ハンセン中国企業株指数は年初来で26%上昇しており、S&P500種株価指数の7%や、MSCIアジア太平洋指数の15%をパフォーマンスで上回っている。ハンセン中国企業株指数の現在の予想株価収益率(PER)は約10倍と、MSCIアジア太平洋指数の約15倍を下回っている。一方、中国本土のCSI300指数は年初来で約5%高にとどまっている。
好材料が相次ぐ中でも、一部のアナリストは相場が上げ一服となる可能性を指摘している。
UBSのストラテジストは、フードデリバリーなど一部の業種で競争激化による企業収益の下方修正リスクを指摘し、香港株は年内の上昇余地が限られるとの見方を示した。
香港株は中国本土からの資金流入増にも支えられている。22日の香港市場への資金純流入額は27億香港ドル(約500億円)となり、年初からの累計額は8000億香港ドルに達した。過去最高を記録した2024年の8080億香港ドルに迫っている。
原題:
Chinese Stocks in Hong Kong Poised for Highest Close Since 2021(抜粋)







