欧州中央銀行(ECB)は高水準の経済的不透明性に鑑み、全ての選択肢を維持するべきで、追加利下げを約束も排除もするべきではないと、政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁が語った。
ナーゲル氏は9日、ドイツのテュービンゲンで「今後の展開に対応する上で、ECBは良い態勢にあると言っていいだろう」と発言。「しかし、特定の金利の道筋を約束したり、追加的な措置を見込んだり、あるいは排除したりするのは賢明とは言えない」と述べた。
さらに、「高水準の不透明性がすぐに消えることはない」とし、従ってECBは「思慮深く行動し、データに基づき会合ごとに決定していくことが望ましい」と続けた。
Source: Bloomberg Economics 過去1年に0.25ポイントの利下げを8回実施したECBは、利下げサイクルが終わりに近いと示唆している。だが、政策委員会の少なくとも一部は追加利下げに前向きな姿勢で、市場も年内にあと1回の利下げをほぼ織り込んでいる。
例えば、フランス中銀のビルロワドガロー総裁は、インフレ率がECBの目標である2%を恒常的に下回るようになるリスクを
指摘。デギンドスECB副総裁は先週のブルームバーグテレビジョンとの
インタビューで、ユーロが1.20ドルを超えて上昇すれば、政策対応が「はるかに難しくなる」と述べていた。
ナーゲル氏は、前年との比較によるベース効果が来年のインフレ率を「やや押し下げる」との見方を示し、「現時点で、インフレ率は2%前後だ。さらに心強いのは、ECBの専門家はこの適度なインフレが中期にわたりほぼ続くと見込んでいることだ」と強調。
ただ、サービスのインフレは引き続き高水準だとし、「注意が求められる」と語った。
原題:
ECB Should Neither Plan Nor Rule Out Further Cuts, Nagel Says(抜粋)






