欧州中央銀行(ECB)は12日に開く政策委員会の会合で、政策金利を再び引き下げる見込みだが、インフレはまだ完全に収束しておらず、追加緩和のペースや幅に関し引き続き沈黙を守るだろう。
6月の最初の利下げと7月の一時停止に続き、中銀預金金利は3.75%から0.25ポイント引き下げられ、3.5%になるとブルームバーグが調査したエコノミスト68人全員が予想した。
他の二つの政策金利、主要リファイナンス金利(定例オペの最低応札金利、現行4.25%)と、上限であるオーバーナイト資金の限界貸出金利(現行4.5%)も3月公表の金融政策運営の
新たな枠組みに沿って調整されるが、直接的影響はほとんどない。
ECB二つの政策金利、60bp下げか-マイナス金利時代のひずみ調整
Predicting an ECB Rate Cut
Analysis of Bloomberg headlines points to a move this week
Source: Bloomberg Economics
ユーロ圏の8月の消費者物価指数は前月比上昇率が約3年ぶりのペースに鈍化し、景気の勢いも力強さを欠く。それでもECB当局者にとって、特に賃金上昇が著しいサービス部門を中心に根強く残る物価圧力から目が離せない状況が続く。
ドイツ連邦銀行のナーゲル総裁やシュナーベル理事といったタカ派が速過ぎる緩和を警戒する一方、他の政策委メンバーは、ECBの政策スタンスが必要以上に景気を抑制しかねないと懸念する。
米連邦公開市場委員会(FOMC)も17、18日に開く会合で金融緩和を開始する構えであり、ECBが9月より後に年内少なくとも1回の追加利下げを決定する見通しを市場は織り込んでいる。
Economists See Quarterly Rate Cuts Through September 2025
Source: Bloomberg survey of economists conducted Aug. 30-Sept. 4
大部分のアナリストは、ECBが12月の会合で政策金利を再度引き下げた後も、0.25ポイントの幅で利下げを継続し、中銀預金金利は来年9月に中立金利と考えられる2.5%に達すると予測している。
ECB、9月利下げ後も25bpペースか-中銀預金金利2.5%に到達も
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のシニア・ユーロ圏エコノミスト、デービッド・パウエル氏らは「総合的に見て、賃金と国内インフレ、利益に関するデータはますます穏やかに見え、ECBの利下げへの扉は大きく開かれている。基調的コスト圧力に見られる傾向が持続すれば、2025年にかけインフレ率は目標を下回り、ECBの利下げサイクル継続を支えるだろう」と分析した。
Estimates of the Euro Zone's Neutral Rate of Interest
Source: Bloomberg surveys of economists conducted Aug. 30-Sept. 4
ECBはフランクフルト時間12日午後2時15分(日本時間同9時15分)に政策決定を発表し、その30分後にラガルド総裁が記者会見に臨む。金融政策の方向について何らかの手掛かりが示されることもあり得る。
Economists Expect Outlook to Remain Largely Unchanged
Source: Bloomberg survey of economists conducted Aug. 30-Sept. 4
Note: Percentages may not add up to 100 due to rounding
原題:
ECB to Cut Rates But Stay Guarded on Path Beyond: Decision Guide(抜粋)






