景気が直近の予測に沿って推移する限り、欧州中央銀行(ECB)の金利はせいぜい小幅な調整にとどまるだろうと、政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁が述べた。
カザークス氏は6月30日に行われたインタビューで、インフレ率が2%の目標付近にあり、域内経済が拡大を続けているため、より強力な行動は必要ないと主張。昨年6月以降に実施した金融緩和の多くが企業や家計に波及を続けている状況にあることを踏まえれば、なおさらだと指摘した。
「金利が動くとすれば、引き上げではなく引き下げだろうが、大きな動きはない。経済は成長を続け、インフレも目標値に近い。重要なのはシグナルの発信と微調整だ。インフレが2026年初めに一時的に下振れした後、確実に2%に戻すため保険的に利下げを行う可能性もある。だが、現時点では不確実性が高く、断言は時期尚早だ」と語った。
カザークスは年次のECBフォーラムが開かれているポルトガルのシントラでインタビューに応じた。
この発言は、ECBの利下げサイクルが
最終盤に入っていることを浮き彫りにする。エコノミストは現在、ECBが7月は利下げを見送り、9月に利下げを実施して中銀預金金利を1.75%にすると予想している。
ECBスタッフによる最新の経済予測では、インフレ率は一時的に目標を下回って推移し、2027年に2%を回復する見込み。
足元では対ドルで急伸するユーロが輸入価格を押し下げ、域内のインフレを抑えている。一方、輸出競争力は後退している。
「ECBは為替レートを目標にはしていないが、為替は実際、インフレ動向や経済成長に影響を及ぼしている」とカザークス氏は指摘。「為替レートは今年大きく動いており、これはインフレを抑制するだろう。ユーロがさらに大きく上昇すれば、インフレや輸出を下押しし、追加利下げの方向に傾くこともあり得る」と述べた。
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原題:
ECB’s Kazaks Says Any Further Rate Adjustments Won’t Be Big(抜粋)






