9兆5000億ドル(約1356兆円)規模の上場投資信託(ETF)市場で悲観的な兆候が強まっている。11日の株式市場での押し目買いの動きがヘッドフェイクだったと露呈する恐れがある。
取引活動では、大型ハイテク株や中小企業株、半導体株などの下落から利益を得るETFの需要が高まっていることが示されている。
これら逆張りETFの例としては、S&P500種株価指数、ナスダック100指数、ダウ工業株30種平均、小型株、半導体株などの日々の騰落率のマイナス2倍、3倍の値動きを目指す投資商品がある。ストラテガス・セキュリティーズ集計のデータによると、こうしたテーマに連動する10大ETFの取引額は今月に入り、着実に増加している。
同社のETFストラテジスト、トッド・ソーン氏は、市場が下降局面に入ると、投資家はこうした商品の取引により積極的になるのが一般的だと指摘。これら「インバース型商品の取引額は、市場の恐怖や不安を測る一つの指標となっている」と述べた。
Inverse Bets
Volume of top 10 leveraged, inverse ETFs rises as jitters creep in
Source: Bloomberg, Strategas Securities
リスク回避の高まりを示すもう一つの兆候は、レバレッジド・インバース型ETFの日々の取引額がロングETFとの比較で増加していることが、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアタナシオス・プサロファギス氏が集計したデータで示されていることだ。デリバティブ(金融派生商品)を利用してリターンを高めるレバレジッド・インバース型ETFは、トレーダーが自らの意見を表明するためによく使う手段となっている。
Bullish Sentiment Fades
Spread has diminished as traders bet market moves will reverse
Source: Bloomberg Intelligence
11日の
米株式相場は半導体株を中心に上昇。S&P500種株価指数は、先週の急落にもかかわらず、年初来ではなお約16%値上がりしている。
しかし、これらのETF商品の取引状況は、人工知能(AI)主導の株高に対するウォール街の不安を浮き彫りにしている。モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏は11日、AIブームが過大評価されているとの見方を示した。
モルガンSのウィルソン氏、「AIの夢は輝きを少し失った」
原題:
Bearish Signals Flash in Risky Parts of $9.5 Trillion ETF Market(抜粋)







