欧州の新車自動車販売は3カ月連続で前年に比べ増加した。手頃な価格の電気自動車(EV)モデルが増え、消費者の需要を押し上げた。
欧州自動車工業会(ACEA)が28日発表した9月の新車登録台数は124万台となり、低調だった前年同月に比べ11%増加した。欧州の5大市場全てで増加を記録し、ドイツは14%増、英国は13%増だった。
完全電気自動車・プラグインハイブリッド車(PHV)の販売は3割強増加。
フォルクスワーゲン(VW)傘下のシュコダ「エルロック」、
ルノーの小型車「R5」など、より手の届きやすい価格のモデルに対する需要が堅調だった。欧州メーカーは大衆市場向けのEVモデルを増やし、欧州市場での拡大を図る中国メーカーに対抗している。
EV販売は改善傾向にあるものの、自動車メーカー各社は特に高価格帯のEV販売が予想よりも伸び悩んでいる現実に直面している。VWは今月、アウディのEV「Q4 e-tron」の需要尻すぼみを受け、ドイツ国内の工場で1週間の生産抑制を実施。
ステランティスも今月、欧州の複数の工場で稼働を停止した。
2035年までに内燃機関車の新車販売を段階的に禁止する欧州連合(EU)の計画の行方が不透明であることも、EVの普及を妨げている。ドイツのメルツ首相は、同国の自動車部品大手
ロバート・ボッシュをはじめとする企業が数万人規模の人員削減を
発表したことを受け、内燃機関車販売禁止の緩和を求めている。フランスも今月、EUは一定の「柔軟性」を維持すべきだと主張し、自国の自動車産業を支援する姿勢を打ち出した。
ルノーの小型EV「R5」
Photographer: Nathan Laine/Bloomberg原題:
Europe Car Sales Jump on Growing Offering of Cheaper EVs (1)(抜粋)
— 取材協力 Jamie Nimmo and William Wilkes







