23日の取引でドイツ2年債利回りが10年債を下回り、ほぼ2年ぶりに逆イールドを解消した。ユーロ圏の景気回復が失速し、欧州中央銀行(ECB)が利下げペース加速を迫られるとの見方が広がった。
ドイツ2年債利回りが10年債よりも大きく低下したことで、スプレッドは2022年11月以来初めてプラス圏に浮上した。金融緩和が始まった米国や英国でも、これまでに逆イールドの
解消が見られていた。
この日発表された9月のユーロ圏HCOB総合購買担当者指数(
PMI)速報値は景気拡大・縮小の境目を示す50を3月以降で初めて下回り、ユーロ圏経済が下降期に入った兆しが増えている。先週にはドイツ連邦銀行が、ドイツは既に軽度なリセッション(景気後退)に入った可能性があると
指摘した。
ドイツ国債の利回りは、短期債が長期債を上回る逆イールドが約2年にわたり続いていた。当時はECBが金融引き締めを続けるとの見方が背景にあった。
だが、ユーロ圏のインフレ率が3年ぶり低水準で目標をやや上回る程度にまで低下し、米連邦準備制度が0.5ポイントの大幅利下げで緩和サイクルを開始したことを受け、ECBが追加緩和を行う論拠は強まっている。短期金融市場が織り込むECBの年内利下げ幅は43ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、先週末の38bpから拡大した。
ドイツ2年債利回りは今月だけで25bp低下し、2.14%となった。これに対し10年債利回りは15bpの低下で2.15%。
フランス債のプレミアムは拡大
一方、フランス債のドイツ債に対するプレミアムは拡大。フランスの膨大な財政赤字を抑制するというバルニエ新内閣の課題と能力に投資家が目を向けた。
10年物指標国債のフランスとドイツのスプレッドは80bpと、8月初め以来の高水準。このスプレッドはフランスリスクの指標として利用される。フランス10年債利回りは金融危機以降で初めて、同国債よりも格付けの低いスペイン債とほぼ変わらない水準となった。
原題:
German Yield Curve Normalizes Amid Bets on Faster ECB Rate Cuts、
France’s Bond-Market Risk Jumps as Investors Digest New Cabinet(原題)
(情報を加えて更新します)





