ファンドマネジャーは中南米資産を互いに競わせ、勝ち馬を探っている。米連邦準備制度による4年ぶりの利下げ後、中南米一の経済大国ブラジルが正反対の道を歩み始めたためだ。
メキシコの中央銀行は米連邦準備制度に追随し26日に利下げする見通し。月末に政策金利を決めるコロンビアではインフレ鈍化を踏まえ、より大幅な金利引き下げを求める声が高まっている。
ブラジル中銀は18日、政策金利(SELIC)を10.5%から10.75%に引き上げることを全会一致で決めたと発表。利上げは2022年8月以来。インフレ見通しが悪化するにつれ、追加利上げの可能性も示唆している。
ブラジル中銀、約2年ぶり利上げ-政策金利10.75%に25bp上げ
金利格差により、ブラジル・レアルは底堅さを増す可能性が高いと投資家はみており、他国の通貨は間近に迫った利下げの圧力に直面。レアルはメキシコ・ペソに対してここ1年の高値付近で取引されており、20年ぶりの安値から相場が回復している。
BNPパリバやモルガン・スタンレーなどは、コロンビア・ペソに対してブラジル通貨の強気なポジションを推奨している。
サンパウロのヘッジファンド、ビンランド・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ホセ・オズワルド・モンフォルテ氏は「ここ4年間、協調的な金融政策に慣れてきたが、新型コロナウイルス禍以前はそうではなかった」と指摘。「金利や通貨のレラティブバリュー(相対価値)に賭けることは、中南米では非常に理にかなっている」と語った。
ビンランドの旗艦ファンドは過去5年間のリターン(手数料控除後)がプラス54%超と、競合を上回る実績を上げており、レアルはメキシコ・ペソよりも良いパフォーマンスになると見込んでいる。
ビンランドはメキシコにも投資対象を拡大。メキシコの金利はトレーダーが現在予想しているよりもさらに低下するとみている。
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レアルとメキシコ・ペソの見通し、分岐し始めている
地政学上の懸念や成長鈍化により世界経済の見通しとドルの行方が不透明になるにつれ、こうしたレラティブバリュー取引が人気を集めるようになっている。
メキシコとブラジル、コロンビアの通貨は、今年に入って対ドルでそれぞれ7%余り下落。現地の政治や政府支出に対する不透明感がこの地域を悩ませている。
ブラジルではインフレが急加速。先週の利上げ後、追加引き締めが予想され、トレーダーらは金利先物で利益を得るポジションを積み上げている。打撃を受けていたレアルはまた、金利上昇に伴いキャリートレーダーにとって魅力を増すとみられる。
ニューバーガー・バーマンのポートフォリオマネジャー、ビリー・ラング氏は「レアルとメキシコ・ペソの見通しが分岐し始めている」と述べ、「ブラジル中銀の利上げサイクル開始でレアルは支援を受ける」との予想を示した。
原題:
Traders Cherry-Pick Latin America Bets on Split Rate Paths (1) (抜粋)






