米国債さらなる売り見越した賭け増加、トランプ氏政策の影響警戒

米国債市場では、トランプ次期大統領が掲げる政策によってインフレが再燃し、米金利が高止まりするとして、さらなる相場下落を見越す賭けが積み上がりつつある。
　12日は米国債のリターンを示す指標は、年初来の上昇分が帳消しになるまであと1.4％しかない。
TreasuryFuturesOpenInterestSinceUSElectionDayFuturespositionsaddedsignalnewTreasuryshortpositionsbuiltSource:Bloomberg,CMENote:FuturesopeninterestchangesreferencetheDecember2024contract　　2年債や5年債の先物など、期間短めのショートに照準を定めてきた。
　12日の取引で2年債と5年債の利回りは再び7月以来の高水準に達した。
12月の0.25ポイント追加利下げについて市場が織り込む確率は50％強に過ぎない。
　ブルームバーグ・エコノミクス（ＢＥ）のグローバル・モデリング部門副責任者スコット・ジョンソン氏によれば、10月の利下げ観測をさらに後退させる可能性があり、予想よりも強い数字となれば、2025年末までの期間について2年債利回り予測を押し上げる公算が大きい。