欧州中央銀行(ECB)は、今後のユーロ圏の金利動向の議論に重要な情報を投じようとしている。
経済における需要を抑制も促進もしない理論上の水準である中立金利の新たな推定値を、7日に発表する予定だ。ラガルド総裁は、ECBは「この研究を基に政策を決定する」と述べ、「金融政策スタンスをどうするべきか」を判断するのに役立つだろうと語った。
ラガルド総裁
Photographer: Alex Kraus/Bloomberg 中銀預金金利が5回にわたって引き下げられ2.75%となった後、金利がどこで落ち着くかについての議論が激化している。
インフレ率が年内に目標の2%となる見通しであることから、当局者らは域内経済の停滞を踏まえ、さらなる利下げが必要だとの見解で一致している。
しかし、金利の「中立水準」がどこに位置するのかについては、意見が分かれる。
ラガルド氏自身は中立金利の範囲を1.75-2.25%と示唆しているが、推定値の発表はECBの着地点についてさらなる明確性をもたらすだろう。
Survey Majority Sees ECB's Neutral in 2% to 2.25% Range
Source: Bloomberg survey of economists conducted Jan. 17-22
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、「政策委員会での中立金利に関する議論は、ますます活発化している」と述べた。「この概念自体は金融政策を決定する上で限定的な用途しか持たないが、期待値を管理する上では十分に活用できる。この点で、今後何が起こるのかを注意深く見守る必要がある」と説明した。
タカ派のシュナーベル理事は、最近の危機と構造変化により中立金利が上昇し、2-3%の間になった可能性があると主張している。
一方、レーン・フィンランド中銀総裁は自身の中銀の調査を引用し、2.2ー2.8%と述べている。ビルロワドガロー・フランス中銀総裁とストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁はいずれも2%程度とみており、センテノ・ポルトガル中銀総裁は、それよりやや低いと考えている。
ECB's Interest-Rate History
Source: ECB
原題:
ECB Is About to Drop a Big Clue on How Far It Will Cut Rates (1)(抜粋)






