イランで核兵器級に近い濃度の濃縮ウラン貯蔵量が過去3カ月に50%余り急増した。原子力活動の抑制を求める圧力に逆らう格好となっている。
国際原子力機関(IAEA)は、先月のトランプ米大統領就任以来初となるイランに関するリポートを公表。その中で、同国は昨年12月以降に高濃縮ウランの月間備蓄ペースを7倍に引き上げたと指摘した。
核兵器に通常使用されるレベルへのアップグレードが可能なため、米国や欧州、イスラエルは懸念を表明してきた。イランはこれまで、核開発はエネルギー使用が目的だとして軍事利用を否定している。
IAEAのグロッシ事務局長は「非核兵器国で唯一、高濃縮ウランを生産しているイランの生産と備蓄が著しく拡大したことは深刻な懸念だ」と同リポートで指摘。イランは昨年11月にIAEA理事会が対イラン非難決議を採択したことを受け、濃縮度60%のウランの生産を増やした。
Iran's Highly-Enriched Uranium
IAEA verified Iran increased HEU production rate sevenfold
Source: IAEA data compiled by Bloomberg
関連記事
イラン、誓約破棄し核兵器級の高濃縮ウラン生産を再開-IAEA
イラン、核兵器級の濃縮ウラン生産拡大に方針転換-IAEA非難受け
トランプ政権、対イラン制裁強化-第1弾の標的は中国向け石油輸送
原題:
Iran’s Uranium Stocks Have Surged Since Trump’s Return to Office(抜粋)





