米ブラックロックはユーロ圏国債に対する見方を急反転させ、下落を見込んでいる。ユーロ圏が防衛費増大に動きつつあるほか、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げも限定的にとどまるとの見通しが背景だ。
ブラックロック・インベストメント・インスティテュートのジャン・ボアバン氏は10日付のリポートで、「ユーロ圏のソブリン債利回りは一段と上昇し、アンダーウエートとなる可能性があるとみている」と指摘した。
ブラックロックは1カ月前にはトランプ米大統領の関税の脅威が欧州経済に対する不安を強めるとして、欧州債を戦略的にオーバーウエートとしていた。ドイツの次期首相として有力視されているメルツ氏は先頭に立って欧州での軍事・インフラ支出拡大を主張している。
支出拡大の見通しから、国債利回りは既に急上昇しており、ドイツ債は先週、約20年ぶりの大幅安を招いた。ブラックロックはまた、ECBの利下げも終わりに差し掛かっていると予想する。ECBのタカ派当局者は、防衛費増加が経済に与える影響を十分に見極める時間を確保するため、来月は利下げを休止する方向で考えているとみられている。
スワップ動向によれば、短期金融市場で織り込まれている4月の0.25ポイント追加利下げの確率は50%未満となっている。
「政府の借り入れや支出の増大がインフレ加速を招き、欧州の金利は米国のように高止まりする可能性がある」と、ボアバン氏は述べた。
German Yields Have Soared
BlackRock sees room for further increase in yields
Source: Bloomberg
原題:
BlackRock Turns Against Euro Bonds on Defense, End of ECB Cuts
(抜粋)
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