ゴールドマン・サックス・グループのパートナー、ジョン・フラッド氏によると、S&P500種株価指数は長期投資家が押し目を買い始める水準まで下落した。
同指数は2月に付けたピークから19%近く下落し弱気相場入りに近づいている。米国の貿易相手国に対する相互関税発動を控え、8日には約1年ぶりに5000を下回って引けた。
フラッド氏は同日のリポートに「長期投資家との対話によると、彼らはS&P500種が5000になったところで買いを入れ、4000台半ばでより積極的な買いに転じれようとしているもようだ」と記した。
同氏によれば、80年前に第二次世界大戦が終結して以降12回の景気後退を振り返ると、S&P500種の最高値からの底までの下落率の中央値は24%だった。2月19日のピーク6144を踏まえると底は「4600前後になる」という。
また、ヤルデニ・リサーチ創業者のエド・ヤルデニ氏は、相場下落はトランプ米大統領に対しても関税に関する姿勢を和らげるよう圧力をかけると言う。
同氏はリポートで「株式と債券の自警団は、トランプ政権がダイナマイトをおもちゃにしているという警鐘を送っている」と指摘。「政権の貿易戦争によって生じたストレスの結果、資本市場で何かが爆発するかもしれない。そうなればS&P500種は確実に弱気相場入りするだろう」と指摘した。
ヤルデニ氏は、価格が急激に下落した場合、米連邦準備制度理事会(FRB)が市場を支えるために介入するという投資家の信念が唯一の希望かもしれないと述べた。
ただ同氏は「FRBによる買い支え」が再び登場する可能性は高いが、米政府が迅速に貿易協定の交渉に動かない限り、市場は回復しないだろうとみている。
原題:
Goldman’s Flood Sees Buy the Dip Returning With S&P 500 at 5,000(抜粋)







