安全な逃避先のはずが、混乱時でも米国債が下げ止まらず-その理由は
記事を要約すると以下のとおり。
米国債は通常、金融市場の混乱期において世界で最も安全な資産とされる。 これは市場混乱時の逃避先とされる従来の常識を覆す動きだ。米経済の見通し悪化が原因だとみる人もいれば、ヘッジファンドによる取引の失敗を指摘する声もある。同氏がいつ妥協するのか、あるいは妥協することさえあるのかも不透明だ。通常であればこれは米国債にとってマイナス要因となる。こうした不確実性は、ボラティリティーが高止まりする公算が大きいことを意味する。米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)への資金流入は、4月2日までの期間に過去最高を記録した。2020年には、パニックに陥った投資家が債券の売りを急いだため、米金融当局が介入を余儀なくされた。ユーロやポンドにおけるベーシススワップも、同様の動きを見せている。最近では、関税による歳入も債務負担の軽減に役立つと示唆している。8日に実施された3年債の入札は既に期待外れの結果に終わっている。中国と日本は屈指の米国債保有国だが、公式データによれば、両国とも既にしばらく前から保有高を減らしている。自国の国債利回りが米国債の現物と先物の価格差から利益を狙う、ヘッジファンドに人気の戦略であるベーシス取引が巻き戻されつつある可能性があり、それが利回り急上昇を引き起こしているとの見方もある。市場の機能停止につながる連鎖反応を招く恐れがある。スワップは米国債を大幅に上回るパフォーマンスを上げている。
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