おすすめ記事

世界のPE投資会社、中東の復活に賭ける-ブルックフィールドが先陣

記事を要約すると以下のとおり。

[MARKOVE row="3" delimiter="。" pre="" end = "
"]

銀行とヘッジファンドに続いて、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社が中東にやってきた。
  今月の原油価格急落は、石油収入に依存する同地域のリスクを浮き彫りにしたものの、政府による大規模な経済多角化政策がディールメーキングを後押ししている。
  ブルックフィールド・アセット・マネジメントは、80億ドル(約1兆1000億円)規模の未公開株ポートフォリオと、50億ドル相当のインフラおよび不動産資産を保有する中東最大級の外国人投資家だ。 
  さらに、中東に焦点を当てたファンドに少なくとも20億ドルを集めることも計画している。同種ファンドで最大規模となる。

  ウォーバーグ・ピンカスやゼネラル・アトランティックなどのPE投資大手も、湾岸地域での事業拡大を進めている。
  この地域への投資は難しい。数年前には、地元の大手投資会社アブラージ・グループの経営破綻により資金調達活動が途絶えた。さらにその前には、カーライル・グループが中東の一部の国での通貨切り下げによって困難に直面した。
  それでも、湾岸地域の新興経済の魅力にはあらがい難い。過去1年は世界中で高金利がレバレッジドバイアウトを妨げてきた。最近ではトランプ米大統領の
関税政策に端を発する市場の混乱で、M&A(企業の合併・買収)や新規株式公開(IPO)復活の望みが打ち砕かれた。
  投資家に資金を還元する必要に迫られているPE投資会社にとって、流動性供給源としての中東の重要性は増している。

  ブルックフィールドの中東支社を率いるジャド・エラウン氏はインタビューで「中東は、新興市場のリターンと先進国市場のリスクを併せ持つ。そこが魅力だ。他では見つけられない」と語った。

ジャド・エラウン氏
Photographer: Natalie Naccache/Bloomberg  ブルックフィールドや他のPE投資会社の活動は、2018年のアブラージ破綻以来低迷していた地域産業の復活を後押しし始めている。
  調査会社プレキンによると、中東におけるプライベートエクイティーの取引件数は10年前と比較してほぼ3倍に増加し、運用資産額はほぼ2倍になっている。
  以前は中東地域を主に資金調達源として見ていた外国企業が地域への投資に転じたことは、大きな変化だ。
  PE投資の活発化は、地域のM&Aを増加させる可能性がある。ベインは、昨年のM&A活動が既に290億ドル規模に達したと推計している。
  湾岸地域は、急激な好況と不況のサイクルを繰り返す不安定な投資先だ。19年には、原油価格の下落により、この地域の経済は低迷の渦中にあった。
  しかし、22年ごろに原油価格が大幅に回復したことで国家財政が潤い、急速に好転した。
  大規模な民営化を推進し、原油以外への経済多角化を目指す政府による投資は、プライベートエクイティー取引の新たな源泉を提供している。

  域内企業が成熟し始め、外国の買い手にとって魅力が増している。また、過熱したIPO市場はPE投資会社が保有企業を上場させて現金化する扉を開いた。

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイは、新たな成長と機会を求めるPE投資会社を含む国際的な投資家の注目を集めている
Photographer: Natalie Naccache/Bloomberg  KKRは最近、湾岸地域のデータセンターへの大規模な投資を
発表。50億ドルを投じて拡張する予定だという。CVCキャピタル・パートナーズやアルディアンなども湾岸地域に人材を移動させ、地域の起業家や家族経営の複合企業との関係構築に取り組んでいる。
  最近は新たな課題が浮上している。原油価格の下落により政府の支出が大幅に引き締められ、国内外の取引に資金を投入してきた政府系ファンドによる投資が抑制される可能性が高まっている。
  他社がためらう中、湾岸地域に投資したブルックフィールドは、これまでのところ利益を得ている。同社は多くの競合他社に先駆けて中東市場に参入した。

ICDブルックフィールド・プレイスのサマーガーデン Place.
Photographer: Natalie Naccache/Bloomberg  銀行関係者によると、ブルックフィールドは早期参入の成果を享受している。エラウン氏は、人間関係が全ての取引の基盤となるこの地域において、着実に広い人脈を築き上げてきた。
  ブルックフィールドは、地域経済の基幹となる資産に重点を置いているという。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)がドバイで猛威を振るっていた最中にオープンした高層ビル「ICDブルックフィールド・プレイス」は、ヘッジファンドやグローバル銀行がドバイに進出・拡大したことにより、現在ではほぼ100%の入居率を達成している。

ドバイ国際金融センター(DIFC)の中心にあるICDブルックフィールド・プレイス(右)
Photographer: Natalie Naccache/Bloomberg  新たに到着した外国人居住者の子供が通う学校の需要が急増する中、ブルックフィールドが出資しているジェムス・エデュケーションは好調な業績を上げており、年間5万6000ドルという世界で最も学費の高い学校の開校を準備している。
  ブルックフィールドのPE投資事業を率いるアヌジ・ランジャン氏は「われわれは、中東にPE投資の成功に必要な環境が整っていることを証明した。仲間が現れると確信している」と語った。

  仲間は続々とやってきている。フランスのアルディアンは23年にアブダビ支社を開設。ウォーバーグ・ピンカスはディールメーカーをドバイに異動させ、ペルミラはドバイにオフィスを開設する予定。ブラックストーン、ゼネラル・アトランティック、カーライルのトップ経営陣は、リヤドやアブダビで開催される金融会議に頻繁に出席している。
原題:
Brookfield Has Billions Riding on Mideast Private Equity Revival(抜粋)
 

[/MARKOVE]

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 世界のPE投資会社、中東の復活に賭ける-ブルックフィールドが先陣

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事