インドのホテルチェーン、
オヨホテルズは10月に予定していた新規株式公開(IPO)を延期した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、同社に出資する
ソフトバンクグループが反対した。
非公表の情報だとして匿名を要請した関係者によると、ソフトバンクGの
ビジョンファンドは、オヨが提案したIPO時期に賛同せず、ゴーサインを与える前に業績の改善を求めた。
オヨがIPOを目指すのは2021年以降で3回目。だが、トランプ米大統領の関税政策で投資家のリスク志向が後退し、地合いは芳しくはない。ビジョンファンドのオヨ持ち株比率は創業者であるリテシュ・アガルワル氏の30%余りを上回るため、ビジョンファンドの支持なしでは、IPO計画で取締役会の承認と投資家の関心を確保するのは困難になる。
関係者によると、オヨは現時点で早ければ来年3月のIPOを模索する可能性があり、70億ドル(約1兆円)強の企業評価を目指している。
オヨはIPOの時期を決定する上で、業績の推移と全般的なマクロ経済環境を注視していると、同社広報は電子メールで表明した。ソフトバンクGの代表はコメントを控えた。
リテシュ・アガルワル氏
Photographer: Indranil Aditya/Bloomberg 10代でオヨを創業したアガルワル氏は2019年、自身の持ち株比率を引き上げるため、ソフトバンクGの孫正義社長の個人保証を得て22億ドルの融資を確保した。この1回目の返済期日が12月に到来する。貸し手はオヨが年内のIPOを実現させれば、期日の延期に応じる可能性があると示唆し、アガルワル氏は早期のIPOを目指していた。
だが、ソフトバンクGが待ったをかけたと関係者は指摘。成長株の指標であるナスダック100指数は2023年の54%上昇、24年の25%上昇とは打って変わり、今年は年初から9%下落。インドでもS&P・BSEセンセックス指数が昨年10-12月に7.3%下落、1-3月も0.9%下落と勢いが衰えている。
ソフトバンクGが保有するインド企業数社の株価も、IPO直後は
上げたものの、その後の動きがさえない。電動二輪車大手
オラ・エレクトリック・モビリティー、ベビー・子供用品販売会社
ブレーンビーズ・ソリューションズの株価は公開価格を下回る水準で取引されている。ソフトウエアメーカーの
ユニコマース・eソリューションズに至っては、株価がピーク時からほぼ半減した。
IPOを推進する代わり、ソフトバンクGはアガルワル氏の融資返済期日の延期を支援する可能性があると、関係者は述べた。
オヨは2024年3月期に初の通期黒字を計上。25年3月期は通期純利益の3倍増が見込まれていると、広報は説明した。
オヨは19年に100億ドルと評価されるなど、かつてはインドで最も価値の高いスタートアップ企業の一つだった。しかし競争激化がバリュエーションと利益を圧迫。ビジョンファンドは22年にバランスシート上のオヨ持ち分の価値を34億ドルから27億ドルに引き下げた。
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原題:
Oyo Postpones Its Third Attempt at an IPO After SoftBank Balks(抜粋)
(第6段落以降に情報を加えます)






