【米国市況】S&P500種反落、貿易リスクくすぶる-円上昇し143円台
記事を要約すると以下のとおり。
5日の米株式相場は反落。トランプ氏は前日、外国で製作された映画に100%の関税を課す方針を発表した。トランプ氏の貿易戦争が金融市場に混乱をもたらす中で高まっていた利下げ観測は後退している。しかし個人消費や雇用に関するハードデータは依然として持ちこたえている。先月に顕在化したいわゆる「米国売り」に対抗する発言。その一環として、彼らは「この市場に機会があるのか」見極めようとしていると指摘。今後数週間内に貿易合意が成立すれば、この先のサプライチェーン混乱は限定されるとの安心感を企業にもたらすだろうと分析した。関税の影響が一段と明確になるまで、FOMCが様子見モードを続けるとの見方が背景にある。円は対ドルで値上がりが特に顕著だった。為替直近値前営業日比変化率ブルームバーグ・ドル指数1220.77-3.74-0.31%ドル/円¥143.73-¥1.1316$0.17% 米東部時間16時48分 この日は通商協議を巡る臆測から台湾ドルは取引時間中としては1980年代以来の大幅な上昇率を記録。関連記事:米ドルが対アジア通貨で急落、市場に衝撃-為替協定巡る思惑も浮上 バークレイズの通貨ストラテジスト、スカイラー・モンゴメリー・コーニング氏は「関税率の引き下げや貿易協定での進展は、米経済への悪影響が当初懸念していたよりも小さくなる可能性を示唆するが、同時にアジア経済や低迷しているアジア通貨を押し上げる要因にもなり得る」と述べた。 原油 ニューヨーク原油相場は大幅続落。 ロンドンが休日のため商いが薄い中、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は4年ぶり安値を更新した。景気の先行きが不透明な現状ではなおさら予想外だと述べた。動画:OPECプラスの供給計画を報じるブルームバーグ・テレビジョン出所:ブルームバーグ サウジアラビアは生産枠を超過している加盟国に対し、割り当てを守らなければ歴史的な方針転換をさらに進め、一段の増産に踏み切る可能性が出てきた。OPECプラスの劇的な方針転換は、継続的な原油売りの勢いを強めた。大統領はこれまでOPECプラスに増産を要求、エネルギー価格押し上げへの協力を求めてきた。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前営業日比1.7%下げて60.23ドル。貿易戦争リスクがくすぶり続ける中、関税に関してトランプ米大統領が発した最新の発言が意識された。FOMCでは金利据え置きの正当性を高める。トランプ大統領の通商・地政学政策に起因する逃避の金買いが背景にある。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、79.00ドル(2.4%)高の3322.30ドルで引けた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】S&P500種反落、貿易リスクくすぶる-円上昇し143円台