デンマークの医薬品メーカー、
ノボノルディスクは7日、2025年通期業績見通しを下方修正した。肥満症治療薬「ウゴービ」の販売が、1-3月期(第1四半期)に予想を下回った。ただ、同社の株価は、ウゴービの販売が今年後半に回復するとの期待から上昇している。
ノボは、為替レートが一定の場合、通期の売上高が最大21%増、営業利益は最大24%増加するとの見通しを発表した。以前は、売上高最大24%増、営業利益27%増との予想だった。
見通しの下方修正にもかかわらず、ノボの株価は7日の取引開始直後から上昇し、一時6.9%上昇した。
ノボノルディスクのカルステン・ムンク・クヌーセン最高財務責任者(CFO)は、下半期に業績が回復するとの予想を示した
Source: Bloomberg 急成長する肥満治療薬市場で、ノボはライバルの
イーライリリーと優位を競っている。一方、米国では、一部の米国薬局が製造する安価なジェネリック医薬品に患者を奪われている。カルステン・ムンク・クヌーセン最高財務責任者(CFO)は、これまで調剤薬局の複製品との競争が緩和され、下半期に業績が回復するとの予想を示した。
米国では、医薬品が不足している場合や、アレルギーなどの理由で患者が薬の変更を必要とする場合、薬局や病院は食品医薬品局(FDA)が承認した処方薬を複製することが認められている。
だが、FDAが2月、ウゴービと、同じくノボの糖尿病治療薬「オゼンピック」が不足状態ではなくなったと発表し、複製は終了することになった。FDAは大規模調剤業者に対する取り扱い期限を5月22日としたため、ノボは4-6月期(第2四半期)からこの恩恵を受ける見込みだ。
クヌーセン氏は、10-12月期(第3四半期)にウゴービの効果として脂肪肝疾患の治療を追加する可能性があり、薬の利用拡大の可能性があると述べた。また、米ヘルスケア企業
CVSヘルスとの新規契約により、7月1日から販売量が増える見込みだとしている。
ウゴービは、肥満症治療薬市場に先駆けて発売されたにもかかわらず、リリーの肥満症治療薬「ゼップバウンド」にシェアを奪われている。
アナリストの多くは、ノボの長期的な見通しは、特に4月に有望な治験結果を示した経口薬「オルフォルグリプロン」など、リリーの次世代肥満症治療薬との競争力次第と考えている。
一部投資家は同社の長期的な可能性を疑問視しており、ノボの株価は7日に急騰したものの、年初からは25%下落している。プレボアのファンドマネージャー、ファレス・ヘンディ氏は、ノボの業績について「株式の売却機会となる」との見方を示し、「肥満分野で優位性を持ち、よりグローバルで多角化が進んでいると考えられるリリーへの投資を維持する」と述べた。
原題:
Novo Nordisk Gains as CFO Touts Wegovy’s Rebound Potential (2)(抜粋)
(詳細を追加し更新します)






