米金融市場では、景気の底堅さとインフレ率の高止まりを背景に年内の米利下げは1回だけとの観測が強まっている。
11日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)もインフレ加速を示すと予想されており、関税の影響を見極めようとする米連邦準備制度の様子見姿勢を補強する材料になり得る。来週の17、18日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)会合では金利据え置きが広く見込まれる。先物やオプション市場では、今後数カ月の利下げを織り込む動きが後退しつつある。
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金利スワップ市場が織り込む年内の利下げ幅は約0.45ポイントにとどまり、トランプ米大統領が4月初めに高率の関税を発表して以降で最も縮小した。関税の発表は市場を動揺させ、一時は最大1ポイントの利下げも想定された。
5月の
雇用統計が市場予想より堅調な内容だったことも利下げ観測後退の一因となった。米中貿易摩擦の緩和を示唆する動きも金利見通しの変化を促し、ロンドンで今週開催された
米中通商協議で、緊張がさらに和らいだ。
担保付翌日物調達金利(SOFR)に連動するオプション市場では、年内の米利下げが1回ないしゼロにとどまると想定するヘッジ活動が活発化している。
9日の取引では、年末から2026年初めにかけてのさまざまなストラクチャー(仕組み)を通じて、タカ派的金利見通しに備えるオプションの需要が膨らんだ。翌10日の建玉(未決済約定)を見る限り、これらは新規に設定されたポジションだった。この種のポジションは、先物市場で利下げ観測が後退すると価値が上がる。
原題:
Traders Boost Bets on Just One 2025 Fed Cut Ahead of CPI Data(抜粋)







