カナダのトロント・ドミニオン銀行(
TDバンク)が債券取引に関してウォール街で存在感を高めている。しかも、より少人数で実現させている。
TDはここ数年、コンピューターによる自動売買の取引チームを強化。電子債券取引の最大手である
マーケットアクセス・ホールディングスのプラットフォームにおいて、米投資適格級社債の取引リーグテーブルで順位を上げている。
2021年には20位だったが、昨年には9位、今年はこれまでのところ6位に浮上。取引件数で
JPモルガン・チェースや
シティグループといった米銀大手を上回る勢いだ。地方債取引においては現在、トップに立っている。TDは過去4年間で自動化チームの規模を2倍に拡大し、JPモルガンなど競合勢から自動化の専門家を引き抜いてきた。
一方で、TDセキュリティーズの自動取引部門共同責任者、マーティー・マニオン、マット・シュレーガー両氏によると、アルゴリズム取引の導入により、電話で取引を行っていた従来のボイストレーダーの人員はさらに削減された。
「テクノロジーと自動化は今後、よりスリムで効率的なチームの形成を促すだろう」と、シュレーガー氏(35)は先月行ったブルームバーグのインタビューで語った。
TDで進む変革は、債券市場全体に波及する自動化の流れを映し出しており、ウォール街全体で人員が削減される要因にもなっている。調査会社クリシル・コーリション・グリニッジによれば、昨年は米投資適格級債券の48%が
電子取引で実行されており、その割合は2021年の34%から増加している。
マニオン、シュレーガー両氏は、人員削減の具体的な規模については言及を控えたが、コンピューターの監督や大口取引、あるいは電話による判断が求められる取引を処理する場合など、人間の関与が依然として必要だと述べた。それでも、いずれは90%以上の取引が自動化されると両氏は見込んでいる。
原題:
TD Bank Uses Automation to Trade More Bonds With Fewer People(抜粋)






