進む米国から欧州への資金移動、予測不能な政策で－ブラックロック

世界最大の資産運用会社 ブラックロックは、海外投資家は米国から一歩引きつつあり、米国が金融市場において有してきた「特別な地位」が、政府債務の増大が抑制されなければ揺らぐ可能性があるとみている。
これが欧州と米国の資産配分の見直しにつながっていると指摘した。
一方で、ドイツ政府の国防・インフラ支出計画などにより、欧州諸国の債券発行は増加しており、域内債券市場の流動性も高まる見込みだという。
ブルームバーグ・テレビジョンで米国債から欧州債への資産配分見直しについて語る、ブラックロックのヘレン・ジュエル氏Source:Bloomberg　　ブラックロックは、流動性の高いポートフォリオを維持し、市場の変動時に、利回りが魅力的な水準まで拡大した債券に投資することを目指している。