【焦点】トランプ関税、90日間の猶予終了で発動迫る－迷走の末

世界経済はここ3か月間、関税を巡るトランプ米大統領の発言が二転三転する中で不透明な状況が続いていたが、9日にその行方が明らかになる見通しだ。
 Source:BloombergEconomics.Note:Redindicateshastakenretaliatorymeasures,butalsoengagedintalks.Orangeindicatesthreatenedretaliation,butalsoengagedintalks.Yellowindicatesprioritizingnegotiations.Greenindicatesdealannounced.　　トランプ氏は貿易同盟の枠組みを見直しているだけではない。
米財政の持続可能性を疑問視する投資家が増える中、歳入を増やす必要性が一層増している。
　ベッセント米財務長官は、貿易をトランプ政権の政策の3本柱の一つと位置付けており、他の2本である減税と規制緩和とともに、投資促進、雇用拡大、イノベーション加速を目指すと説明している。
今後数カ月で関税が生産にどう影響するかを見極めたい考えだ。
　トランプ氏は「関税」を好きな言葉だと公言している。
　ブルームバーグ・エコノミクス（ＢＥ）の最新議事要旨が発表されるほか、オーストラリアで利下げの可能性がある。
主要新興国グループ「ＢＲＩＣＳ」の首脳会議も6日ブラジル開催 　　利下げに向けた当局の姿勢に変化あるかどうかを見極めるため、エコノミストは9日に公表される6月のＦＯＭＣ会合の議事要旨に注目している。
3会合連続の利下げとなる見通しだ。
　ユーロ圏でも4日に発表されたドイツの5月製造業受注が市場予想を大きく下回ったことを受け、各国の製造関連指標に注目が集まる。