社債市場では足元、すべて順調に進むとのムードが広がっている。
ポートフォリオマネジャーはクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の売却ペースを加速させており、ほとんどリスクを認識していないことを示している。
バークレイズとブルームバーグがまとめたデータによると、主要な米投資適格級CDS指数におけるポートフォリオマネージャーのポジションは現在、少なくともここ3年で最大となる1050億ドル(約15兆3700億円)超に達している。欧州市場でも同様の傾向が見られる。
通常は、市場に不安が広がる局面で企業の経営破綻に備えてCDSを購入するのが一般的だ。だが足元では、企業の財務健全性に対する自信から、CDSを使って投資適格級市場全体への強気なポジションを構築する動きが顕著になっている。多くの企業が高金利時代に適応しており、企業のバランスシートは今のところ、投資家にとって懸念材料とはなっていない。
こうした投資戦略は、トランプ大統領の関税政策による混乱から地合いが回復したことで弾みがつき、クレジット市場への資金流入も後押しした。バンク・オブ・アメリカ(
BofA)はこの動きを「新世界のクレジット市場秩序」の一環だと位置づけている。もっとも、トランプ氏が来月、新たな関税措置を導入した場合、市場が再び動揺する恐れがある。
英シュローダーのマルタン・クック氏はこうした戦略を早くから採用した1人だ。4月の「解放の日」まではディフェンシブな姿勢を取っていたが、その後リスク選好に転じた。
その一環として「一部のCDSを売却し、CDSの指数を通じてリスクを若干追加して、市場全般へのエクスポージャーを確保した」という。
原題:
Everyone Is Selling CDS Protection in Today’s Hot Credit Market(抜粋)






