ゴールドマン・サックス・グループのアナリストは、米ドルがここ数週間、落ち着いた値動きを見せているものの、再び「リスク資産的」な通貨として取引される可能性があると指摘している。
同社のアナリスト、カレン・ライヒゴット・フィッシュマン氏らは、関税政策や米連邦準備制度(FRB)の独立性をめぐる政策の不確実性、財政不安、米国資産からの分散などを、ドルの変動要因として挙げている。
トランプ大統領が各国に厳しい関税を課すと警告したことを受けてドルが大幅に下落し、今年は、ドルの恒常的な「安全資産」としての地位が失われつつあるとの観測が広がっている。
ゴールドマンのアナリストらは、このような状況が恒久化するとは見ていないが、短期的には不安定な展開が続く可能性があると述べている。9日付のリポートでは「相関関係の変化により、リスク回避局面でドルが強含むという展開は、以前ほど確実ではなくなっている」と指摘した。
アナリストらは、2025年の「最も顕著な」展開の一つは、米国株と並行してドルも売られる傾向が強まったことだとしている。この現象は、過去10年間と比べ、今年に入ってから2倍以上の頻度で発生しているという。
また、リポートでは、株式、米国債、ドルがすべて同時に下落するという「米国資産の魅力低下を示すより憂慮すべき兆候」も、より頻繁に見られるようになっていると指摘している。
原題:
Goldman Warns Dollar Can Quickly Trade Like Risky Currency Again(抜粋)






