関税に動じぬ市場の楽観ムード、トランプ氏の強硬姿勢をむしろ後押し

トランプ米大統領は株式相場の上昇について、ウォール街が関税を支持している証拠だという。
株式相場はきょう新たな高値を付けたと述べた。
少なくともトランプ氏が警告したほど厳しいものにはならないとの見方だ。
　プルリミ・ウェルスのパトリック・アームストロング最高投資責任者（ＣＩＯ）は、「トランプ氏は最大限の要求を突きつけて交渉を始めることが多いが、実際の政策はより穏やかなものに落ち着く傾向があると指摘。」
4月に関税措置が一時停止された背景には、米国債利回りが急騰し、株価下落でナスダック100指数が弱気相場入りしたことがあった。
同様の米国債市場のボラティリティー指数は2022年以来の低水準となった。
米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が利上げを強いられる可能性もあるとの見方を示した。
　「企業の利益率や売上高の伸びに打撃が及ぶのは避けられないと続けた。」
　バンテージ・マーケッツのアナリスト、ヘベ・チェン氏は「市場はソフトランディングと関税リスクの円滑な解消という完璧な展開を既に織り込んでいる。」