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真夏の暴落から1年、再び上昇気流に乗る日本株-円急騰リスクに耐性

記事を要約すると以下のとおり。

外国為替市場での急激な円高進行が東京からニューヨークに至る株価急落の連鎖を招き、投資家の心胆を寒からしめた1年前と比べると、日本の株式・金融市場は安定を取り戻している。
いずれも円相場の急伸と重なり、為替市場では低金利のドルを買う「キャリートレード」の巻き戻しが加速した。
企業のガバナンス(統治)や資本効率改革も継続し、日米関税交渉の決着も投資家の安心感につながっている。
 グローバル投資家が運用成績を計るベンチマークとしているMSCIワールド指数で、日本のウエートは6月末時点で5.5%と米国の63%に次ぐ2位だ。
 昨年7月に政策金利を15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げた際、投資家は唐突だと受け止め、キャリートレードの巻き戻しが円急騰を招いた。
 三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、昨年夏の市場混乱にもかかわらず、今年1月に再び利上げを決断したことで利上げ路線の継続が明確になり、「先のシナリオを描きやすくなったと言う。」
 日本取引所グループによると、昨年8月の急落後に日本株市場から一時撤退していた海外投資家は今年4月以降に回帰。
 M&Gインベストメンツのサニー・ロモ日本株投資ディレクターは、トランプ関税の影響が今後経済に跳ね返ってくる米国以外の市場に分散投資を模索し始めており、日本株にもさらなる上昇余地があると予想している。
フィリップ証券の笹木和弘リサーチ部長も日本株の先高観の強さは、海外の大手金融機関による株価指数目標の引き上げに顕著に表れている。
    とはいえ、日本株は依然として為替動向に左右されると警戒する声も根強い。
 ウォッベCEOは、米連邦準備制度理事会(FRB)が第4四半期に利下げを行い、日銀の早期利上げ観測が後退円一段安のリスク、日銀が金融引き締めを続ければ、「円は再び140円を抜ける可能性があると予測。」

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 真夏の暴落から1年、再び上昇気流に乗る日本株-円急騰リスクに耐性

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