８月のユーロ圏ＰＭＩ、予想上回る51.1－米国の関税引き上げ後も堅調

Ｓ＆Ｐグローバルが21日に発表した8月のユーロ圏ＨＣＯＢ総合購買担当者指数（ＰＭＩ）は51.1で、7月の50.9から引き続き、景気拡大と縮小の分岐点である50を上回った。
　ＨＣＯＢのエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「状況は改善している。」
アナリストの予想は50.2への小幅減速だった。
　フランスでは、総合ＰＭＩは依然として景気拡大の分岐点を下回ったものの、49.8へ上昇し市場予想を上回った。
　今回の結果は、貿易や戦争といった逆風に対する米国の15％関税は、6月の経済見通しで想定していた厳しいシナリオを「大きく下回る」との見方を示すもので、利下げを急ぐ必要はないとしている欧州中央銀行（ＥＣＢ）当局者の主張の後押しになりそうだ。
フランスは過去数カ月連続で50以上を記録した。
労働党による増税の影響から、企業は昨年10月の予算発表以来、経済見通しについて最も楽観的になっている。
　ただし米国の関税が、引き続き英国企業に重くのしかかっている。