【米雇用統計】労働市場減速示す決定打、利下げ再開へ-市場関係者
記事を要約すると以下のとおり。
8月の
米雇用統計では、雇用者数の伸びが大きく鈍化し、失業率は2021年以来の高水準に上昇。◎クリアブリッジ・インベストメンツのジェフ・シュルツ氏:雇用創出は停滞したままで、景気後退を思わせるような労働環境への懸念を和らげるものとはならなかった。なぜなら、過去数カ月分の改定で6月に明確な雇用減が示され、雇用統計がその決定打となった。少なくとも現時点では「悪いニュースが良いニュース」と受け止められている。この状況では、FOMCは2大責務のうち物価安定より最大限雇用を優先する可能性がある。そうなればドルにはさらなる圧力がかかり、リスク資産の上昇が支えられるだろう。その環境は9月利下げに青信号をもたらすが、一方でFOMCはインフレが高止まりしている状況下で金利を引き下げることになり、これは異例だ。◎22Vリサーチのディレクター、ケビン・ブロックス氏:民間雇用者数が予想を下回り、失業率がほぼ変わらなかったのは、金融環境の緩和継続に青信号をともすのに十分弱いが、かといってリセッション(景気後退)リスクが差し迫っているほどの弱さではない。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米雇用統計】労働市場減速示す決定打、利下げ再開へ-市場関係者