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植田日銀総裁、利上げでジレンマに直面-高市総裁誕生でかじ取り困難

記事を要約すると以下のとおり。

日本銀行の植田和男総裁は9日から5年間の任期の後半に入るが、日銀を取り巻く政治環境は厳しさを増しそうだ。
だが高市氏が総裁選勝利を受けて植田氏と高市氏の反感を買い、同氏が今後日銀の決定に対する影響力拡大を目指すこともあり得る。
次の政策シグナルから、10月利上げの可能性は高まったと感じていたと説明。
だが高市氏が勝利したことでその可能性はなくなったとし、今後の利上げはより困難になると予想した。
長短金利操作を撤廃し、国債買い入れの減額を進め、その他リスク資産の購入を停止した。
 その間、政府当局者からの圧力とは事実上無縁だった。
同氏は昨年、日銀の政策を巡り「金利を今、上げるのはあほやと思う」と発言。
高市早苗自民党総裁Photographer:ToruHanai/Bloomberg  ニッセイ基礎研究所の上野氏は、「植田総裁の任期前半については前向きな評価だ。」
 高市氏の勝利により、日銀が今月の会合で利上げに動くとの観測は大きく後退した。
そうした状況を受けて市場は1週間前、10月7日の時点では確率は20%をわずかに上回る程度に過ぎない。
本田氏は説明。
 本田氏は安倍晋三元首相の経済政策「アベノミクス」の立役者として知られる。
 本田氏は、共同声明の変更を急ぐ必要はないとの考えだが、高市氏は日銀と政府との今後の関係に検討の余地が生じる可能性があることが示唆された。
6日には円が大幅安となり、超長期金利は上昇したが、7日はより落ち着いた動きとなった。
 また一部のエコノミストは、日銀の独立性を巡る懸念は行き過ぎだとみる。
 植田氏が市場の動揺を引き起こさずに2%のインフレ目標を達成し、近代史上最も積極的な金融緩和策を解除するのは不可能に近いと考えていた。
 JPモルガン証券の藤田亜矢子チーフエコノミストは「おそらく植田総裁がサプライズなど狙わず、丁寧にコミュニケーションを取ろうとしていることが助けになっていると思う」と分析した。
だが混乱の主な要因は、米国の政策を注視していく必要がある。
 トランプ大統領は、日本が自国の利益のために為替を操作していると繰り返し主張している。
 ニッセイ基礎研究所の上野氏は、日本がまだデフレ環境だったのなら問題はないが、円安やトランプ大統領、インフレという現在の環境下で、高市氏がこれまでの見解に固執するのは難しいと語る。
またETF売却に100年以上かかるのは、多くのエコノミストや政治家にとって長過ぎるように思われる。
 「植田総裁が大規模緩和の巻き戻しを相当うまくやってきたことは認めなければならないだろう。」

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 植田日銀総裁、利上げでジレンマに直面-高市総裁誕生でかじ取り困難

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