欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行(中央銀行)総裁は、現時点で金利変更の根拠はないと述べ、一部のインフレ要因には引き続き警戒が必要だとの考えを示した。米CNBCとのインタビューで語った。
ナーゲル氏は、今後数カ月の金利の行方について議論するには時期尚早だが、サービス部門のインフレが「粘着性」を持つものの、消費者物価はほぼ2%の目標に沿って上昇していると語った。同氏は「新たな要因が発生しない限り、何かを変える理由は見当たらない。また、その要因がどこから来るのかも見当がつかない」と述べた。
複数のECB当局者は、現在の金利水準が妥当だとして、金融政策設定を繰り返し「適切な水準にある」と表現している。今後2年間のインフレ予測値は目標を下回る見込みだが、大多数はインフレ率が2%近辺で安定していると見なし、ユーロ圏経済がこれまでのところ、米国の関税に起因する混乱をうまく乗り切ってきたと評価している。
インフレ率が目標を下回ったまま停滞する可能性への懸念から、金利のさらなる引き下げを排除すべきでないとする声もある。ラガルド総裁は、現在の穏やかな環境が変化する可能性があるとして、金融緩和の終了を「決して」宣言しないと発言している。
投資家やアナリストの間では、近い将来の利下げはないとの見方が強まっている。ナーゲル氏は「少なくとも現時点で私が確認しているインフレ状況は、政策変更を正当化する十分な根拠を与えていない。我々が採用する金融政策の進路、会合ごとに決めていく対応が、正しい方向性だ」と改めて強調した。
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原題:
ECB’s Nagel Sees No Arguments to Shift Rates, CNBC Reports(抜粋)






