【コラム】米中貿易休戦、映し出された中国優位の構図－バージェス

「本当に素晴らしい」。
しかし、実質的な成果という観点からすれば、米国にとってはせいぜい「5点」にとどまる。
中国はこれまで米国からの輸入をほぼ停止し、ブラジルなどからの調達に切り替えていたため、昨年だけでも120億ドル規模の輸入額が失われ、米国農家に打撃を与えていた。
　中国はこの力を十分に理解している。
トランプ氏自身も、その現実を暗に認めていたように見える。
中国はトランプ関税に耐えて「レアアース輸出規制という強力な交渉手段を手にした」と分析する。
これは供給協定を通じて中国の支配力に対抗する狙いであり、G7は中国が市場を操作していると見ている。
トランプ氏が「繰り返し延長されるだろう」と期待するのは、極めて危うい賭けだ。
トランプ氏が中国との交渉で分の悪い立場に立たされているように見える。
このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません）原題：TheUS-ChinaTradeTruceIsNot‘TrulyGreat’:RobertBurgess（抜粋）ThiscolumnreflectsthepersonalviewsoftheauthoranddoesnotnecessarilyreflecttheopinionoftheeditorialboardorBloombergLPanditsowners.。