米国のレバレッジドローンの販売が需要低下で難航している。借り手の中には案件を取り下げる企業や、投資家を引きつけるために条件を調整する企業も出てきた。
防衛・サイバーセキュリティー請負業者の
マンテック・インターナショナルは22日、予定していた23億ドル(約3600億円)規模のレバレッジドローン販売を中止した。米自動車オークション運営の
アメリカン・オート・オークション・グループや人材コンサルティング会社の
ハイドリック・アンド・ストラグルズ・インターナショナルの案件でも投資家の慎重姿勢が見られる。
ブルームバーグがまとめたデータによると、流通市場での平均ローン価格は過去6営業日連続で下落している。LSEGリッパーのデータでは、レバレッジドローンに投資するファンドからは直近6週間のうち5週で資金が流出した。投資家の間では、政策の先行き不透明感や人工知能(AI)バブルの懸念、景気減速への警戒感から慎重姿勢が強まっている。
アメリカン・オート・オークションは、バランスシート強化と同社に出資するスポンサーであるブライトスター・キャピタル・パートナーズへの配当支払いを目的に3億ドルを調達する計画だったが、規模を1億7500万ドルに縮小したうえで、購入を促すために発行価格のディスカウント幅を拡大したと、事情に詳しい関係者が明らかにした。
同社のほかにもここ数日で計画通りの組成が難航している取引が複数あり、信用格付けが低い借り手にとって環境が一段と厳しくなっていることが浮き彫りになっている。
事情に詳しい関係者によると、投資会社アドベント・インターナショナルとコーヴェックス・プライベート・エクイティ主導の投資家グループによるハイドリック・アンド・ストラグルズ買収の資金として計画された5億5000万ドルのローンは、まだ組成が完了していない。
サブプライム自動車ローン会社トライカラー・ホールディングスと自動車部品メーカーのファースト・ブランズ・グループの経綻を受け、ジャンク格付け債務市場では8月上旬以降に約12件のローン販売が取り下げられている。
原題:
US Leveraged Loans Under Strain as Buyers Yank Cash From Funds(抜粋)
— 取材協力 Ying Luthra
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