活況に沸く人工知能(AI)関連銘柄のバリュエーションは見直されるべき時期に来ていると、JPモルガン・チェースのダニエル・ピント副会長は述べ、調整局面を迎えれば株式市場全体に影響が及ぶだろうと警告した。
AI関連銘柄では「恐らく調整があるだろう。その調整は、それ以外のセクターやS&P、業界全体の調整も生む」とピント氏は18日、ヨハネスブルクで開かれたブルームバーグ・アフリカ・ビジネスサミットで語った。
ウォール街幹部の間では、AI分野への巨額投資とともに、関連銘柄の株価にバブルが生まれている可能性への懸念が広がっている。ピント氏もこれに同調した形だ。
動画:AI関連銘柄の調整を警告したJPモルガン・チェースのピント副会長
Source: Bloomberg 米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、複雑なAIモデルの学習・運用に必要なデータセンターに対する世界5大テクノロジー企業の投資額は、今年だけで3710億ドル(約57兆6000億円)に上る見通し。2029年末まででは、需要に追い付くだけのインフラを整えるには5兆2000億ドルが必要になると、同社は試算する。
ピント氏は、AI関連銘柄の「これだけのバリュエーションが正当化されるには、それだけの生産性が見込まれているのだろう。いずれはそうなるだろうが、市場が現在織り込んでいるほど早期には実現しないかもしれない」と語った。
ピント氏はまた、米国が近い将来に景気後退(リセッション)に陥る可能性は低いとの見方を示しつつ、米株式市場の上昇余地は限定的だと認めた。
米経済の「一部に減速の兆候が見られている」とピント氏は指摘し、「来年の米経済成長率は鈍化しそうだが、景気後退は回避できる公算が大きい」と続けた。
原題:
JPMorgan’s Pinto Warns of Possible ‘Correction’ in AI Valuations(抜粋)
— 取材協力 Reto Gregori






